ChatGPTへ指示を出しても
文章はきれいだけれど
自分らしさが感じられない。
内容は間違っていないけれど
そのまま仕事には使いにくい。
そんな経験はありませんか。
AIから自分に合った回答を
引き出すためには
プロンプトだけでなく
コンテキストを伝えることが
大切です。
コンテキストとは
AIが回答を考えるために使う
背景情報や前提条件のことです。
この記事では
プロンプトとの違いから
コンテキストに入れる情報
自分専用のルールブックを
作る方法
ChatGPTやGemini
Claudeなどで保存する方法まで
初心者にもわかるように
順番に解説します。
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プロンプトの次に必要になるコンテキスト
プロンプトとは
AIに今回してほしいことを
伝える指示です。
たとえば
講座の案内文を作ってください
という依頼が
プロンプトにあたります。
一方のコンテキストは
その仕事を進めるために
AIが知っておきたい
背景や前提となる情報です。
たとえば
・どのような講座なのか
・誰に届けたいのか
・どのような言葉を使いたいのか
・どのような表現を避けたいのか
・何が伝われば完成なのか
といった情報が
コンテキストになります。
プロンプトを
今回の仕事内容とするなら
コンテキストは
仕事を始める前に渡す
引き継ぎ資料や
取扱説明書のようなものです。

プロンプトだけでは回答がズレることがある
次のように依頼しても
AIは文章を作ってくれます。
講座の案内文を
作ってください。
ただし、この指示だけでは
誰に向けた講座なのか
どのような雰囲気にするのか
読んだ人に
どうしてほしいのかが
分かりません。
そのためAIは
不足している情報を
一般的な内容で
補いながら回答します。
文章としては
きれいに整っていても
どこかで見たような
無難な内容になりやすいのは
このためです。
背景を伝えると判断しやすくなる
同じ案内文でも
次のように背景を加えると
AIは文章の方向を
判断しやすくなります。
私は40代以上の
ひとり起業家向けに
ChatGPTの講座を
開催しています。
参加者には
PCやAIに苦手意識がある方も
いらっしゃいます。
専門用語を減らし
強く申込みを迫るのではなく
安心して参加できる文章を
大切にしています。
この前提をもとに
講座の案内文を作ってください。
誰が発信するのか
誰に届けるのか
どのような雰囲気を
大切にしているのかが分かるため
自分の意図に近い回答を
得やすくなります。
コンテキストはAIに渡す判断材料
コンテキストという言葉は
少し難しく感じるかもしれません。
簡単に表すと
AIが仕事をするときに使う
判断材料です。
次のように考えると
イメージしやすくなります。
・AIに渡す引き継ぎ資料
・自分の仕事のルールブック
・自分の好みをまとめた取扱説明書
・回答を考えるための背景情報
・迷ったときに確認する判断基準
AIへ自分の情報を
何でも渡すという意味ではありません。
今回の仕事に
必要な情報を選び
AIが理解できる言葉にして
渡すことが大切です。
コンテキストがあると何が変わるのか
コンテキストを整えると
毎回同じ説明を
繰り返す手間を減らせます。
文章の雰囲気や
構成もそろいやすくなり
AIから得られる回答に
一貫性が生まれます。
期待できる変化は
次のとおりです。
・自分らしい文章を作りやすくなる
・対象者に合った説明を得やすくなる
・毎回同じ条件を伝える手間が減る
・修正回数を減らしやすくなる
・複数のAIで同じルールを使える
・仕事の進め方を整理できる
コンテキストを作る過程では
自分が何を大切にしているのかも
言葉として整理されます。
AIのために作ったルールが
自分自身の仕事を見直す
マニュアルにもなっていきます。
コンテキストに入れたい6つの情報
最初から長い指示書を
作る必要はありません。
まずは次の6つを
整理してみましょう。

1.自分について
最初に
自分がどのような立場で
活動しているのかを伝えます。
たとえば
・仕事内容
・提供しているサービス
・これまでの経験
・得意なこと
・発信するときの立場
などです。
自分の経歴を
すべて書く必要はありません。
AIへ依頼する仕事に
関係する情報を中心にします。
2.届けたい相手について
次に
文章やサービスを
誰に届けたいのかを伝えます。
たとえば
・年齢や立場
・抱えている悩み
・現在の知識や経験
・不安に感じていること
・実現したい状態
などです。
同じ内容を説明するとしても
初心者向けと
経験者向けでは
使う言葉や説明の順番が
変わります。
読み手を伝えることで
AIは言葉の難しさや
説明の量を調整しやすくなります。
3.目的
何を作るのかだけではなく
何のために作るのかも
伝えましょう。
案内文であれば
・開催を知ってもらう
・参加への不安を減らす
・申込み方法を理解してもらう
・講座へ参加してもらう
などが考えられます。
目的が分かると
AIはどの情報を
優先すればよいかを
判断しやすくなります。
4.好みや大切にしていること
AIには
自分の文章や仕事で
大切にしていることも伝えます。
たとえば
・やわらかく丁寧に伝える
・専門用語をできるだけ減らす
・強く不安を煽らない
・親しみやすさを大切にする
・感謝や安心感を伝える
・次の行動を分かりやすくする
などです。
好きな表現だけでなく
使いたくない表現も
伝えておくと
自分の意図に近い回答を
得やすくなります。
5.作り方のルール
文章や資料の
具体的な作り方も
コンテキストとして
保存できます。
たとえば
・一文を長くしすぎない
・スマートフォン向けに改行する
・見出しを付ける
・箇条書きを使う
・絵文字は自然な範囲で使う
・最後に次の行動を案内する
などです。
何度も使うルールは
その都度プロンプトへ
入力するのではなく
共通ルールとして
まとめておくと便利です。
6.完成条件
完成条件とは
何ができていれば
その成果物を使えるのかという
合格ラインです。
たとえば講座案内文なら
・開催日時が分かる
・講座内容が分かる
・対象者が分かる
・初心者でも参加できると伝わる
・参加方法が分かる
・押しつけず自然に参加を促している
といった条件が考えられます。
丁寧に作ってください
良い感じにしてください
という伝え方だけでは
どこまでできれば完成なのかを
AIが判断できません。
何が入っていれば使えるのかを
具体的に伝えることで
AIは完成した状態を
目指しやすくなります。
自分専用のルールブックを作る4ステップ
コンテキストは
自分だけで最初から
完璧に書く必要はありません。
過去に作った文章を使い
AIと会話しながら
ルールブックを作れます。

STEP1|過去のデータを集める
最初に
自分らしさが表れている
過去の文章や資料を集めます。
使いやすいものは
次のとおりです。
・過去に送った案内文
・よく使うメール
・SNSの投稿文
・講座の紹介文
・プロフィール
・サービスの説明資料
・自分で気に入っている文章
数を集めることよりも
今後も再現したい文章を
選ぶことが大切です。
お客様の名前や連絡先など
個人情報や
公開できない情報がある場合は
削除したうえで
AIへ渡してください。
STEP2|AIに特徴を分析してもらう
過去の文章を用意したら
共通する特徴を
AIに分析してもらいます。
次のように依頼できます。
以下は私が過去に作成した文章です。
文章に共通している
・言葉づかい
・文章の長さ
・改行の特徴
・読み手への接し方
・よく使う表現
・避けている表現
を分析してください。
今後AIが同じ雰囲気で
文章を作るためのルールとして
整理してください。
AIに文章を見せることで
自分では気づいていなかった
特徴が見つかることもあります。
自分専用コンテキスト作成プロンプト
あなたは AIが私の仕事や考え方を 正しく理解するための コンテキスト設計を支援する インタビュー担当者です。 これから私が提供する情報や 過去に作成した文章をもとに ChatGPT、Gemini、Claudeなどで 共通して使用できる 自分専用のルールブックを 作成してください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今回の目的】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私についての背景情報 届けたい相手 文章の好み 仕事の進め方 完成条件などを整理し AIへ毎回同じ説明をしなくても 私の意図に近い回答を 得やすくすることが目的です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【進め方】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次の順番で進めてください。 STEP1 私が提供した文章や資料を確認し 共通する特徴を分析してください。 分析する項目は 次のとおりです。 ・仕事内容 ・主な活動内容 ・届けたい相手 ・文章の目的 ・言葉づかい ・文章の雰囲気 ・文章の長さ ・改行の特徴 ・よく使う表現 ・避けている表現 ・大切にしている価値観 ・作成物の完成条件 ・仕事を進めるときのルール STEP2 情報が不足している場合は ルールブックを作るために 必要な質問をしてください。 質問は一度に 5問以内にしてください。 専門用語を使わず 初心者でも答えやすい 具体的な質問にしてください。 すでに分かっていることを 繰り返し質問しないでください。 STEP3 私の回答をもとに 情報の重複や矛盾を整理してください。 内容に矛盾がある場合は 勝手に判断せず 確認してください。 STEP4 最終的に 以下の構成で 自分専用ルールブックを 作成してください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ルールブックの構成】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.私について ・仕事内容 ・活動内容 ・経験 ・得意なこと ・発信するときの立場 2.届けたい相手 ・主な対象者 ・抱えている悩み ・知識や経験の程度 ・不安に感じていること ・実現したい状態 3.文章や成果物の目的 ・何のために作るのか ・読んだ人にどうなってほしいか ・どのような行動につなげたいか 4.好みや価値観 ・大切にしたいこと ・文章の雰囲気 ・よく使いたい表現 ・避けたい表現 ・相手への接し方 5.作り方のルール ・文章構成 ・文章の長さ ・改行 ・見出し ・箇条書き ・絵文字 ・専門用語の扱い ・出力形式 6.場面別のルール 必要に応じて ・LINE配信文 ・SNS投稿 ・メール ・ブログ記事 ・講座案内 ・資料作成 ・お客様対応 などに分けて整理してください。 7.完成条件 成果物ごとに 何が入っていれば 完成と判断できるのかを 具体的なチェック項目として 整理してください。 8.避けること ・推測で追加しない情報 ・使用しない表現 ・してはいけない対応 ・注意が必要な情報 9.情報が不足している場合の対応 ・質問する場合 ・一般的に補ってよい場合 ・仮置きにする場合 ・確認が必要な場合 10.ルールの更新方法 今後 修正前と修正後を比較し 新しく見つかったルールを このルールブックへ追加できるように 更新方法も記載してください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【出力ルール】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・初心者にも分かる言葉で書く ・曖昧な表現を具体的なルールへ変える ・同じ内容を繰り返さない ・実際にAIへ登録できる文章にする ・ChatGPTだけに依存しない内容にする ・私が伝えていない内容を断定しない ・個人情報や機密情報は含めない ・見出しを付けて整理する ・そのままコピーできる形で出力する ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最初の対応】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ すぐにルールブックを作らず まずは 私が提供した情報から 現時点で分かっていることを 簡潔に整理してください。 そのあと ルールブックを完成させるために 不足している質問を 優先順位の高いものから 5問以内で質問してください。 以下に 私の過去の文章 プロフィール 仕事の資料などを貼り付けます。 【ここに文章や資料を貼り付ける】
STEP3|修正前と修正後を比較する
AIが作った文章を
自分で修正した場合は
修正前と修正後を
両方残しておきましょう。
そしてAIへ
どこを変更したのか
なぜ変更したのかを
分析してもらいます。
次のように依頼できます。
以下に
AIが作成した修正前の文章と
私が手直しした修正後の文章を
貼り付けます。
2つを比較して
・どこを変更したか
・変更した理由
・今後守るべきルール
を整理してください。
整理した内容を
現在のルールブックへ
追加できる形で出力してください。
修正した結果だけでなく
修正前との違いを
一緒に見せることがポイントです。
AIは違いを比較することで
自分の細かなこだわりを
見つけやすくなります。
プロンプト
★入口で進める★
STEP4|ルールブックに追加する
分析した内容は
一つのテキストや
Googleドキュメントなどへ
まとめていきます。
最初は
文章の雰囲気や
改行ルールだけでも構いません。
実際に使っていくと
・案内文では絵文字を使いたい
・メールでは絵文字を減らしたい
・お詫び文は丁寧にしたい
・SNS投稿は短くしたい
・記事では専門用語を説明したい
といった違いが
見つかります。
新しい要望が出たときは
今回の修正内容を分析し
今後も再現できるルールとして
指示書へ追加してください。
とAIへ依頼します。
コンテキストは
一度作って完成ではありません。
実際に使いながら
少しずつ育てていく
自分専用の仕事マニュアルです。
場面ごとのパターンも追加する
基本ルールができたら
仕事の場面ごとに
パターンを追加していきます。
たとえば
・LINE配信文
・メール
・SNS投稿
・ブログ記事
・講座案内
・お客様へのお詫び
・議事録
・企画書
では
必要な雰囲気や
完成条件が異なります。
すべてを一つのルールで
無理に統一するのではなく
共通ルールと
場面別ルールに分けると
管理しやすくなります。
共通ルール
どの文章でも
大切にしたいことを入れます。
・やわらかく丁寧に伝える
・初心者にも分かる言葉を使う
・強く不安を煽らない
・次の行動を分かりやすくする
場面別ルール
特定の文章だけで使う
ルールを入れます。
LINE配信文なら
・スマートフォンで読みやすく改行する
・一つの段落を短くする
・絵文字を自然に使う
メールなら
・件名で用件を伝える
・最初に宛名を入れる
・結論を先に伝える
・署名前に次の対応を案内する
このように分けると
一つのルールブックを
さまざまな仕事に使えます。
コンテキストを保存する場所
作成したコンテキストは
まず一つのテキストや
Googleドキュメントへまとめ
原本として管理する方法が
おすすめです。
AIの設定だけに保存すると
どこに何を書いたのか
分からなくなることがあります。
最初に原本を作り
必要な部分を
それぞれのAIへ登録すると
内容を修正したときも
管理しやすくなります。

通常のチャットで使う
最も簡単な方法は
新しいチャットの最初に
コンテキストを貼り付けることです。
そのあとに
この内容を前提として
以降の質問に回答してください。
と伝えます。
一度だけ使う仕事や
まだルールを試している段階に
向いています。
ただし
新しいチャットへ移るときは
必要なコンテキストを
もう一度渡す必要があります。
ChatGPTで保存する
ChatGPTでは
用途に合わせて
いくつかの保存方法があります。
カスタム指示
さまざまなチャットで
共通して使いたい
自分の好みや
回答ルールを登録する場所です。
たとえば
・初心者向けに説明する
・専門用語をかみ砕く
・やわらかく丁寧に書く
といった共通ルールに
向いています。
プロジェクト
講座、サービス、発信媒体など
テーマごとに
コンテキストを分けたい場合に
向いています。
プロジェクトには
チャット
参考資料
プロジェクト専用の指示などを
まとめられます。
講座ごとの教材制作や
特定のサービスに関する
文章作成を続ける場合に便利です。
カスタムGPT
特定の仕事に使う
専用AIを作りたい場合に使います。
指示や参考資料を登録し
案内文作成専用
記事作成専用
お客様対応専用などの
AIを作れます。
作成できるプランや
利用できる機能は
契約状況によって
異なる場合があります。
Geminiで保存する
Geminiでは
Gemと呼ばれる
用途別のAIを作り
指示や資料を登録できます。
自分専用のルールブックを
Gemの指示へ入れることで
特定の仕事に合わせた
回答を得やすくなります。
通常のチャットへ
端末内のファイルや
Googleドライブの資料を追加し
その内容をもとに
回答してもらう方法もあります。
利用できる機能や
ファイル数などは
プランやアカウントによって
異なる場合があります。
Claudeで保存する
Claudeでは
プロジェクトを作成し
テーマごとの指示や
参考資料をまとめられます。
プロジェクト内へ
文章のルールブック
サービス資料
過去の文章などを登録すると
その背景を踏まえて
会話を進めやすくなります。
利用できるプランや
保存できる情報量は
契約状況によって
異なる場合があります。
複数のAIで使い回す
ChatGPT、Gemini、Claudeでは
設定画面や
機能の名前が異なります。
しかし…
自分について
届けたい相手
目的
大切にしていること
作り方のルール
完成条件
というコンテキストの中身は
共通して利用できます。
AIごとに
一から作り直すのではなく
ルールブックの原本を作り
使うAIに合わせて
必要な部分を登録しましょう。
画面や機能の名前は
変更されることがありますが
背景情報を整理して
AIへ渡すという考え方は
どのAIを使う場合でも
共通しています。
コンテキストを扱うときの注意点
コンテキストには
自分の仕事やお客様に関する
情報が含まれる場合があります。
便利だからといって
公開できない情報を
そのまま入力しないように
注意してください。
特に次の情報は
入力する前に
確認が必要です。
- 住所や電話番号
- パスワード
- クレジットカード情報
- お客様の個人情報
- 社外秘の資料
- 契約上公開できない情報
- 医療や相談に関する詳細な個人情報
過去のメールや
お客様とのやり取りを使う場合は
名前や連絡先などを削除し
個人を特定できない形に
整えてから使用しましょう。
AIに自分を理解してもらうことと
すべての情報を
渡すことは同じではありません。
仕事に必要な情報だけを
選んで渡すことが大切です。
まとめ
プロンプトは
AIに今回してほしいことを
伝える指示です。
コンテキストは
AIが回答を考えるために使う
背景情報や判断材料です。
コンテキストには
・自分について
・届けたい相手
・目的
・好みや大切にしていること
・作り方のルール
・完成条件
を入れていきます。
最初から完璧なルールブックを
作る必要はありません。
過去の文章をAIに分析させ
修正前と修正後を比較しながら
少しずつルールを増やします。
完成したルールブックは
ChatGPT、Gemini、Claudeなど
さまざまなAIで活用できます。
まずは自分がよく作る文章を
一つ選び
過去の見本を
AIに分析してもらうところから
始めてみましょう。
AIへ上手に指示を出すだけでなく
AIが働きやすい環境を
整えられるようになると
回答の質と
仕事の進めやすさは
さらに変わっていきます。