Canva基本講座|3つの色の役割で整える“統一感のあるデザイン”


デザインにおける「色」は、
見た目を飾るための装飾ではありません。

色は情報を整理し、
視覚的に伝わる“設計ツール”です。

第1回で学んだ「デザイン4大原則」の中でも、
特に“繰り返す”をもっとも簡単に実践できるのが配色

目次

3つの色の役割で整える

この講座では、
デザインを支える3つの色の役割
(メインカラー・ベースカラー・アクセントカラー)を理解し、
Canvaで統一感ある配色を実現する方法を学びます。

資料・動画リンク

資料

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動画


学びの要点:色の役割と基本構造

1. 配色設計の3つの役割(メイン・ベース・アクセント)

デザインに「統一感」と「メリハリ」を与えるには、
色に明確な“役割分担”を持たせることが鍵です。

役割使用比率目的
メインカラー約25%ブランドの印象を決める主役の色
ベースカラー60〜70%背景など大きな面積に使う基盤の色
アクセントカラー5〜10%目を引かせたい要素(ボタンなど)

この比率を意識するだけで、
誰でも自然で美しい配色バランスを作れます。

2. 色を構成する3つの属性(色相・明度・彩度)

色には
「色相(Hue)」
「明度(Value)」
「彩度(Chroma)」

の3つの要素があります。

中でも明度差は視認性の核心。
背景と文字の明度差を大きくするほど、
読みやすく伝わるデザインになります。

3. デジタル時代の「色の住所」:カラーコード

Canvaで色の統一感を保つために欠かせないのが、
Hexコード(例:#960A33)。

これは“デジタル上の色の住所”です。
誰がデザインしても同じ色を再現でき、
ブランド全体の一貫性を守ります。


誰もが見やすいデザインを作るための配色鉄則

学びの要点:視認性を最大化するコントラスト

色を美しく見せるよりも、
情報が正確に伝わることが最優先。

1. 輝度コントラスト比 5:1 の黄金ルール
国際基準(WCAG)では、
文字と背景の明度差を5:1以上に保つことが推奨されています。
暗い文字 × 明るい背景(黒字に白背景)が基本です。

2. 視認性が高いおすすめ配色

  • 暖色(赤・オレンジ・黄)は目立ちやすく、印象的。
  • 青系は信頼感を与えるが、濃い色よりも明るい水色を選ぶ。
  • 近い明度の高彩度色同士(例:赤×オレンジ)は避ける。


テーマカラー決定ワーク|あなたの印象を設計する

【ワーク手順】

  1. 印象を明確化する
     「安心感」「元気」「信頼」「上品」など、
     自分のブランドが伝えたい印象を書き出す。
  2. メインカラー候補を選ぶ
     下記の色彩心理を参考に、印象に合う色を1〜2色選定。
印象使用のコツ
情熱・行動力少量でアクセントに使う
信頼・誠実明度を上げて見やすく
安心・調和自然や健康分野に最適
希望・明るさ見出しやボタンに最適
清潔・開放感ベースに使用して統一感を出す
  1. 比率に落とし込む
     メイン(25%)・ベース(60〜70%)・アクセント(5〜10%)に割り当てて完成。

【ポイント】

  • ベースを白に固定すると失敗しにくい。
  • 見やすさを最優先に、明度差を常に意識。


【Canva実践】スポイト機能と写真カラーで統一感を出す

ワーク①:スポイト機能で色を「繰り返す」

  1. Canvaで色を変えたいオブジェクトを選択。
  2. 「カラー」→「スポイト」ツールをクリック。
  3. 画像やロゴから色を抽出して反映。

【ポイント】
ロゴや写真の中の色を抽出し、
見出しやボタンに使うだけで瞬時に統一感が出ます。

ワーク②:「写真のカラー」機能でパレット生成

  1. 写真を配置すると自動で主要色が抽出されます。
  2. 「写真のカラー」欄から色を選択し、各要素に適用。

【ポイント】
自然に調和するパレットが自動生成され、
配色理論を知らなくても統一感のあるデザインが完成します。


ハイライト|今日から実践できる配色チェックリスト

  • メイン・ベース・アクセントの比率を守る
  • 文字と背景の明度差をしっかり確保
  • スポイト機能で色を繰り返す
  • ベースは白で統一して清潔感を出す

今日からあなたのデザインに「色の戦略」を取り入れ、
プロのような統一感と洗練された印象をつくりましょう。

次回は「フォントと配置」で、
視覚的な完成度をさらに高めます。


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