Aqua Voiceのカスタム指示と辞書設定|音声入力の手直しを減らすコツ

「屋号がいつも違う漢字になる」「文章の区切り方を、自分の好みに寄せたい」。Aqua Voiceで話して入力できるようになったら、次は自分がよく使う言葉や書き方を設定してみましょう。

この記事では、名前や専門用語を登録する「辞書」と、文章の整え方を伝える「カスタム指示」を中心に解説します。よく使う定型文に便利な「置換」との違い、コピーして試せる指示例、設定前後を比べる音声テストも用意しました。

情報確認日:2026年10月21日。設定例とテスト文は、キャリアAIカレッジが学習用に作成した例です。実機での動作を保証するものではありません。

最初に整理:辞書・カスタム指示・置換は何が違う?

設定を増やす前に、「どこを直したいのか」を分けると選びやすくなります。

困っていること使う設定登録・指定する内容の例
屋号や講座名の表記が違う辞書(Dictionary)キャリアAIカレッジ
句読点や改行の入れ方をそろえたいカスタム指示(Custom Instructions)文章のルールと、望ましい出力例
決まった文章を毎回入力するのが大変置換(Replacements)合言葉と、入力したい定型文の組み合わせ

辞書は固有名詞や専門用語、カスタム指示は書式や書き方、置換は短いフレーズから別の文字列への展開に使う機能です。公式:辞書、公式:カスタム指示、公式:置換で、それぞれの役割を確認できます。

たとえば、講座名の表記だけを直したいなら、まず辞書を試します。長い文章ルールを作る前に、直したい箇所に合った設定を一つ選びましょう。

目次

先に確認:カスタム指示は利用プランをチェック

公式料金ページでは、Proに「Custom Instructions」と「Expanded Custom Dictionary」が含まれています。MaxにはProの機能が含まれます。無料プランでカスタム指示まで使えると考えず、現在の契約内容とアプリ内の表示を確認してください。辞書の登録上限について、この記事では具体的な数値を断定しません。公式:料金・プラン

このあとに出てくる項目名は公式ガイドの英語表記を併記しています。端末・アプリのバージョンによって配置や表示が異なるため、対応する設定項目を探してください。

辞書のコツ:まずは「よく間違う3語」から

辞書には、人名、屋号、商品名、専門用語など、正しく書いてほしい言葉を登録します。公式ガイドの操作例では、Dictionaryの上部入力欄に用語を入力し、「+ Add」で追加します。公式:辞書の追加方法

1.出力してほしい正式な表記を決める

登録前に、漢字、英字の大文字・小文字、スペースの有無を確認しましょう。自分のホームページや名刺に合わせると、表記をそろえやすくなります。

学習用の登録候補は、次のようなものです。すでに正しく入力できている言葉を、無理にすべて登録する必要はありません。

  • 自分の屋号:キャリアAIカレッジ
  • よく使うサービス名:Canva
  • よく使うAIサービス名:NotebookLM

登録するのは言葉そのものです。「この名前を絶対に使うこと」といった文章ルールは、辞書と分けて考えましょう。

2.一つの用語を一件ずつ登録する

初心者の方には、まず3語ほどから始める方法をおすすめします。登録する言葉が少なければ、「どの設定を変えたら改善したか」を確認しやすいためです。

3.単語だけでなく、短い文章の中で話す

追加したら、実際に使う場面に近い一文で確かめます。公式FAQでも、繰り返し使う用語を文章の中で試し、表記を確認することが案内されています。公式FAQ:語彙の設定

たとえば「キャリアAIカレッジの講座資料をCanvaで作ります」と話し、登録した言葉が希望の表記になるか見てみましょう。

カスタム指示のコツ:「ルール+出力例」で伝える

カスタム指示は、文章をどう整えてほしいかを伝える設定です。公式ガイドは、ルールをリストにし、望ましい出力例を添える方法を推奨しています。公式:カスタム指示の書き方

最初は一つのルールから試す

「読みやすくして」だけでは、何を変えてほしいのかが曖昧です。「見出しの末尾には句点を付けない」のように、確認できる行動にすると比較しやすくなります。

次は、コピーして試すための学習用サンプルです。公式の定型文ではなく、この記事で作成した提案です。

ルール:見出しだけの行には、末尾の「。」を付けないでください。
通常の説明文には、必要に応じて句読点を付けてください。

望ましい例:
次回の講座について
開始時間は午後2時です。

避けたい例:
次回の講座について。
開始時間は午後2時です。

Custom Instructionsの編集欄にこのようなルールと例を入れ、画面に保存・適用の操作がある場合は完了させます。そのあと、新しい音声入力で結果を確かめてください。既存の指示がある場合は、変更前の内容をメモしてから試すと戻しやすくなります。

改行のルールも、完成形を添える

講座案内やお客様への連絡文で、段落が長くなりやすい場合は、次の例も候補になります。最初のルールを確認したあとで、必要な場合に追加してください。


ルール:案内文では、話題が変わるところで段落を分けてください。
話していない日付・金額・説明は追加しないでください。

望ましい例:
次回の講座は午後2時からです。
資料をお手元にご用意ください。

ご質問は講座の最後にお受けします。

これは期待する整え方の例です。同じ出力を必ず再現する約束ではありません。日時や金額などの大事な情報は、出力後に元の内容と照らしてください。

相反する指示を重ねない

設定を試しやすくするため、次の点も意識してみましょう。

  • 「必ず短くする」と「すべて詳しく書く」を同時に入れない。
  • 「常に敬語にする」が、メモや親しい相手への文章にも合うか考える。
  • 句読点、改行、文体を一度に変えず、一つずつ確認する。
  • うまくいかなければ指示を長く足し続けず、直前に追加したルールを見直す。

最初から長い万能設定を目指すより、自分の仕事で困っている点を一つ直すところから始めましょう。

定型文を入れたいときは「置換」も候補

「いつもの講座署名」と話して決まった署名を入力するなど、毎回同じ内容に展開したいときはReplacementsが候補になります。公式ガイドでは、Replacementsで「Add」を選び、置き換えたいフレーズと、展開後の文字列を登録します。公式:置換の設定

項目学習用の例
話す合言葉いつもの講座署名
入力する文字列キャリアAIカレッジ

この例を自分の署名に置き換えて使います。メールアドレスや予約URLを登録する場合は、コピー元の文字列が正しいか確認してください。

合言葉は、普段の会話と重なりにくいものを選ぶと試しやすくなります。反応しないときは、まず合言葉自体がどう文字になっているかを確認しましょう。公式ガイドも、認識しやすいフレーズを使うことや、表記が揺れる場合の登録方法を案内しています。公式:置換が動かない場合

設定したら、3つの音声テストで比べよう

以下は、この記事で用意した練習です。メモアプリなどで、設定前と設定後に同じ文を話して比べます。まずは一度に一つの設定だけを変えましょう。

テスト1:辞書の表記

話す文:

キャリアAIカレッジの講座資料をCanvaで作ります。

確認すること:登録した屋号・サービス名が、希望する表記になっているか。

テスト2:カスタム指示の整え方

見出しと本文を分けたい場面を想定し、次の内容を話します。

次回の講座について。開始時間は午後2時です。

確認すること:見出しとして扱われた行の末尾、本文の句読点が、指示した例に近いか。音声だけで見出しとして扱われない場合もあるので、期待通りにならなければ指示と例を見直します。

テスト3:置換の展開

話す合言葉:

いつもの講座署名

確認すること:合言葉が、登録した文字列に置き換わるか。

確認する点設定前設定後
名前・用語の表記実際の結果を記入実際の結果を記入
句読点・改行実際の結果を記入実際の結果を記入
定型文の展開実際の結果を記入実際の結果を記入

この表に自分の入力結果を残しておくと、あとで比較しやすくなります。変化が分かりにくい場合は、同じ文をもう一度話して確認してみてください。

思い通りにならないときに確認すること

まず、修正したいのが「言葉の表記」「文章の整え方」「定型文への展開」のどれかを確認します。次に、登録内容の誤字や、追加した指示同士の矛盾を見直しましょう。

公式FAQでは、精度は声、語彙、マイク、モードなどによって変わると説明しています。設定だけに原因を絞らず、マイクを変える、周囲の音を減らすなど、条件を一つずつ変えて比べることも候補です。公式FAQ:認識精度

設定項目が見つからない場合は、利用プランとアプリのバージョンを確認してください。問い合わせる際には、端末のOS、Aqua Voiceのバージョン、試した操作をまとめると状況を伝えやすくなります。公式FAQ:サポートへの問い合わせ

今日の一歩:間違いやすい名前を3つ登録する

まずは、よく間違う名前や用語を3つだけ辞書に入れ、短い一文で話してみましょう。次に、文章の整え方で困っている点を一つ選び、カスタム指示に「ルール+出力例」を入れて比べます。

毎回同じ文章を入力している場合は、置換も試す候補になります。設定を少しずつ育てて、出力後に直す箇所が減ったかを確かめていきましょう。

参考にした公式情報

いずれも2026年10月21日に確認。機能・利用条件・画面表示は変更される場合があります。

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